資質にあった指導で人は伸びる。
観察することで相手の本質を見抜いて合った指導をすることでリーダーを育成する。
目次
上司は指導力が試されている
ここまで見てきたタイプ以外にも、イライラさせられる部下はいることでしょう。
扱いにくい部下に悩まされることもあるでしょうが、イライラしたところで何も解決しません。
まずは落ち着いて考えることが大切だと思います。
上司と部下、経営者と社員は、お釈迦様と弟子たちの関係に置き換えてもいいでしょう。
お釈迦様は、弟子の資質を見抜き、有能な弟子をまず指導し、長老と呼ばれるリーダーを作りました。
そして、長老たちは、新しく入ってくる弟子たちの指導に当たりました。
この仕組みは、会社の組織と似たようなものです。
上司は師です。
部下は弟子です。
そのように考えれば、師である上司は、弟子である部下をいかに指導するかが重要である、ということが分かります。
つまり、師である上司の指導力が試され、真価が問われているわけです。
相手を観察し、相手にあわせて指導する
お釈迦様や長老たちは、新しく入って来た弟子たちに対して、まずは観察することから始めます。
新しく入った弟子の資質をよく見るのです。
その上で指導方法を考えるのです。
会社も同じで、上司はまず部下をよく観察することから始めるといいのです。
どんな性格か、資質はどうか、理解力はあるか、行動力はどうかなど、じっくり観察してみることです。
そうして、部下それぞれに合った方法で指導をしていくことです。
怒鳴ったり命令したりして部下を動かそうとするのではなく、部下の性格に合わせて導いていくという方法をとった方が、事は円満に進むものでしょう。
理解不能だと最初から拒否してしまうと、目の前にあるものも見えなくなってしまいます。
まず、現代の若者を観察することです。
歩み寄れば、相手を知ることができるでしょう。
そのうえで、「自分たちも昔は上司に拒否されたんだよ」と話してみれば、案外彼らも話をするようになるかもしれません。
上司側が拒否反応を示しているからこそ、部下側も無反応を装っているのです。
もちろん、上司側が歩み寄っても、理解できない部下もいます。
しかし、それは、その部下の個性として見てあげた方がいいのです。
そのうちにイライラはなくなり、むしろ楽しくなってくるでしょう。
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