目次
よかれと思っていても相手にとっては大迷惑
何かにつけて干渉してくる家族がいると、うっとうしいですね。
自分のやりたいことが十分にできなくなってきます。
特に多いケースは、お子さんに過干渉になる母親です。
何でもかんでも「お母さんの言う通りにしなさい」などと、自分の考えを押し付けてくる母親と自分のやりたいようにしたいお子さんとのバトルが始まります。
こうしたケースは、最悪の場合、お子さんの家出や家庭内暴力などを引き起こすこともあります。
そんな親子が相談に来られたことがありました。
相談に来たのは母親で、お子さんの反発をどうにかできないか、ということでした。
お子さんはしぶしぶついてきて、横でぶすっとしていました。
さっそく、母親の話を聞いてみると、どうやら母親の干渉が激しいことが分かりました。
その母親は、お子さんが何かを始めようとすると、「あなたには無理でしょう。それよりもこっちの方がいいから、これにしなさい」と、自分の考えを押し付けてくるのです。
お子さんの方は母親の過干渉にイライラしており、爆発寸前だったのです。
母親自身は、それが正しいことと信じていますので、自分が悪いなどとは少しも思っていません。
むしろ、自分の意見に従わないお子さんが悪いと思っているのです。
子供でも親の思い通りにはならない
このような問題は、お釈迦様がいらしたころからあり、お釈迦様の元にもそのような相談はもちかけられたようです。
お釈迦様はそのたびに、「自分のすることすら思い通りにならないのに、、自分以外の人間が、思い通りに動くわけがないであろう。自分以外の者を自分の思い通りに動かそうと考える方が愚かなのだ」と説いています。
また、「子供に対する愛情は大切ではあるが、執着になってはいけない」とも説いています。
過干渉は執着なのです。
過干渉をする側は、悪意が無いので、干渉される側も言いたいことが言えなくなってしまいます。
しかし、これは嫌なことを我慢している状態なので、イライラが募って、いずれは爆発するでしょう。
そうなってからでは、遅いのです。
イライラし始めたら、遠慮なく、「干渉し過ぎないで」「私には私の意志がある。私の意志を無視して、自分の思い通りにしようとしないで」と伝えるべきでしょう。
また、自分で物事を決められない人、自分で判断できない人にならないためにも重要です。
コメントを残す