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思い通りにならないからイライラする。
なぜ、人はイライラしてしまうのでしょうか?
相手が上司であれ身内であれ、自分のミスを注意されたり指摘されたりすると、人はイライラしたり落ち込んだりします。
そして最もイライラするのは、「自分でもダメだと分かっていることを、自分が嫌いであったり苦手な相手や身内から、頭ごなしにキツイ言い方で指摘される時」でしょう。
ポイントは、「自分でも分かっているのにできない。」というジレンマです。
自分でダメだと分かっている部分を何とかしなければと焦っている自分がいるからではないでしょうか。
ということは、イライラの原因は、ただ単に注意されるから、ということではなく、その前に「思うようにならなくて焦っている自分がいる。」というところにあるのでしょう。
自分の期待や望み、想像など、思い描いていたことと異なると、人はイライラしてしまうのですね。
それは、裏を返せば、心のどこかで「世の中は、自分の思い通りになる。あるいは、なってほしい。」と思っているということです。
心の底から、世の中は思い通りにならないと分かっていれば、望んだ結果にならなくても、嫌な気持ちになることはありません。
そう、人は「自分が思っている通りの結果が得られる。」と、どこかで思い込んでいるのです。
そして、それこそがイライラを生むことにつながっているのです。
根本の原因は自分の中にある。
仏教では、そもそも「この世は苦の世界である。」と説きます。
この世に生まれた以上、誰も「四苦八苦」の苦しみを避けることはできないのです。
お釈迦様は、この世には、誰も避けれない、自分の思い通りにはならないことがあるのだ、と教えたのです。
人は、どうしようもないことを心のどこかで思うようにしたいと願っています。
しかし、この世に自分の思い通りにならないことは数多くあります。
当然、「四苦八苦」も、思うようにはなりません。
それでも心のどこかで思うようにしたいと願い、悪あがきをするから、イライラするのです。
そう考えると、イライラを作り出しているのは自分自身ということになります。
つまり、イライラの根本原因は、自分の外にではなく、自分の中にあるのです。
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