目次
言えないのは嫌われたくないから
言いたいことを言えない自分に嫌気がさしてしまうという方がいます。
自分にとって嫌な相手や苦手な相手が周囲にいても、言いたいことが言えずに従ってします。
このような気弱な状態になるのはなぜでしょうか?
最も大きな理由は、「嫌われたくない」からでしょう。
言いたいことが言えないという悩みを抱えて相談にやってきた人達は、みなさん「嫌われたくない」「いい人だと思われたい」と口にします。
そうした恐怖や願望は、おそらく学校生活の中で生まれたものなのでしょう。
そうです。学校内でのイジメに対する恐怖です。
自分自身がイジメにあったという方だけでなく、周囲にイジメがありますあという経験がある方も、「仲間外れ」を怖がるようです。
他に、子ども時代に厳格な家庭に育った方も、言いたいことがなかなか言えないという人になりやすいようです。
怒られる、怖い、結局自分の意見など通らないと考えて、ならば黙っていようという結論に至ってしまうのです。
では、このような人はいったいどうすればいいのでしょうか?
原因は、「言いたいことも言えない情けない自分が嫌い」というところにあります。
ならば、その解決策は、二つに絞られます。
一つは、「嫌われてもいい」と開き直ること。
もう一つは、「あきらめること」です。
どんな人間であっても、言いたいことをすべて言っているわけではありません。
そんなことを言い出したら、わがままで勝手な人間になってしまいます。
どんな人間でもある程度は我慢したり、辛抱したり、妥協したりしているのです。
無理に人に合わせるより独りのほうがいい
お釈迦様は、よく「独りでいる方がいい」と説きます。
例えば、法句経には、「愚か者を連れとせず、独りで行くほうがいい。
諸々の悪をなさず、林の中の象のように少浴で、独り行くがよい」とあります。
周囲の人から嫌われたくない、仲間外れにされたくないからといって、その人達に調子を合わせ、嫌なことを受け入れるのは愚かしいことだと思います。
そして、そのために仲間外れになって嫌われてもいいのです。
自分と合わない人達に無理に合わせて苦しむよりも、孤独でいたほうが賢明なのです。
コメントを残す