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この世は苦の世界だと認識することから始まる。
イライラの原因は、自分の思い通りにならないことを何とかしようと悪あがきするところに生まれてくるものである、とお話いたしました。
ならば、この原因をなくしてしまえば、イライラもなくなりますね。
思い通りにならない、という思いを消し去ってしまえばいいわけです。
それには、仏教の考え方を身に着けることが大変効果的だと思います。
そうするためには、まず、お釈迦様が説いているように、、この世は苦の世界である、ということを認識することから始まります。
決してこの世は楽な世界ではない。そしてそれは仕方が無いことなのだと理解することが重要なのです。
なぜなら、四苦八苦はこの世に生まれた以上、誰もが決して避けることができないこと、と決まっているのですから。
自分の事も自分の周りの事も、思うようにならないのが、この世なのです。
これを認識し、理解することが、仏教的生き方の第一です。
これを実践すれば、イライラすることはありません。
なぜなら、どのようのことに対しても、初めから「思うようにならない。」と分かっているからです。
この世は、、何もかも自分の思い通りにはならないと理解して、納得していれば、苛立ったり、怒ったりすることはなくなるのです。
これが仏教的生き方の基本です。
先を見据えて積極的にあきらめる。
それはあきらめではないのか、と思われるかもしれません。
しかし、一般的にいう「あきらめ」とは、まったく異なるのです。
一般的な「あきらね」は、捨て鉢的なあきらめでしょう。
「もういいや、もうどうにでもなれ。どうせダメだ。」という、マイナス思考ですね。
この場合のあきらめは先がありません。
本当に、「もう終わり」です。
しかし、「この世は思い通りにはならない世界だ」と認識することには、先があるのです。
そこで終わっているわけではありません。
「この世は思い通りにはならない世界だ。だからこそ、イライラしたり、羨んだり、恨んだりなどと感情的にならないように生きていこう。」というのが仏教的生き方、言い換えれば「積極的あきらめ」なのです。
イライラに対処する最も有効的な方法は、「この世は思い通りにはならないものだ。」ということを認識し、しっかり理解することなのです。
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