競争を阻害する規制はなくすべきだが、適切な社会的規制は必要だ。
目次
規制と規制緩和
政府は競争を阻害するような規制をかけることが少なくない。
むしろそちらの方が多いかもしれない。
規制のひとつに参入規制があります。
例えば、お酒の販売は免許制だが、かつてはこの免許を新たに取得するのはとても大変でした。
「距離基準」と「人口基準」といって、既存の酒店がらの一定の距離と一定の人口が必要とされていました。
今ではたいていのコンビニでお酒を売っていますが、昔はお酒を売っている店舗と売っていない店舗がありました。
もともと免許を持っていた酒屋がコンビニに鞍替えするとお酒を売れるけれども、そうでない店舗は売れなかったのです。
参入規制があると喜ぶのは競争で苦労しなくても売れる既存の業者で、困るのは新規参入を狙うやる気のある業者と、高値と不便を強いられる消費者です。
こういう規制がだんだん緩和されてきたのは、社会的に好ましいことなのです。
規制をかせることで政治家や役人にうまみが生じることもあります。
日本では原則としてギャンブルが禁止されていますが、競馬や競輪などの公営ギャンブルはかなり大々的に行われています。
それを仕切っている団体には所轄官庁の官僚が天下りしていることがおおいです。
持ちつ持たれつでうまくやっているようですね。
規制緩和といる用語が一般的に使用されるようになって久しいが、そもそもこの用語にも問題があります。
緩和という限りは、「緩めるけれども無くさないよ」という意味になります。
英語で不通に使用されるのは「ディレギュレーション」ですが、これは規制撤廃、規制解除という意味で、きっぱりと無くしてしますことです。
お役所が盛んに規制緩和というときは、、自分たちの権益は手放さないという意味も込められている感じがしないでもありません。
社会的規制は必要
政府による公的規制には経済的規制と社会的規制があります。
参入規制や価格の統制などは経済規制です。
社会的規制とは国民の安全や環境保護のための規制で、自動車の排気ガス規制はその一つです。
ドイツの自動車メーカあーがディーゼルエンジンの排気ガスを不正なソフトを使ってごまかしていたという事件がありましたが、、企業は儲けのために社会に害をなすことがあるので、社会的規制はやり過ぎてはいけませんが、政府の役目としてきちんと遂行してもらいものです。
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