悪徳商法は経済学で見分けることができるのです。
なぜならば、良い儲け話は、確実に儲かることなら人に勧めないで自分でやるはずですから、疑ってかかったほうがよいのです。
目次
本当に儲かるなら自分でやる。
人間は利己心だけで動くわけではないけれども、利己心は人間が行動するための強力な動機であることは間違いありません。
人間の目の前にいくつかの選択肢があれば、普通はその中で最も自分に得になる選択肢を選ぶでしょう。
何か儲かることを知っていて、それが自分にできることなら、誰だって自分でやるに決まっています。
自分でやらないでわざわざ他人に教えるはずはありません。
つまり、「確実に儲かる」というふれこみで投資を誘うビジネスは、まったく経済原則に反しています。
それは、悪徳商法とか詐欺のたぐいである可能性が高いのです。
例えば、マンション投資が確実に儲かるなら、、人を勧誘せず、借金してでも自分で買えばいいでしょう。
でも、そうしないのは、それが確実な儲け話ではないからなのです。
楽をして儲かることなどない。
楽をして儲かることなどないが、勧誘している人が、「自分もやっています。」といるビジネスなら信用できるかというと、そうとも限りません。
ネズミ講的なビジネスは、例えば何か商品を本部から仕入れて販売する仕事をしないかと勧誘されます。
自分が販売すればいくらかの報酬がもらえるが、それよりも、さらに販売員を勧誘することが求められます。
販売員の間にピラミッドのような上下関係ができて行って、自分が勧誘した人や、さらにその人が勧誘した人の売上の一部が自分の収入になるという仕組みを構築しています。
ピラミッドの最上部にいるごく一部の人は儲かるし、最初のうちはみんなが儲けているようにとりつくろうことが可能だから、騙されてしなう人が多いのです。
しかし、ネズミ講は遠からず破綻して、、ほとんどの参加者は仕入れた商品を売るあてもなく損をして終わります。
しつこい勧誘や損をさせられたことで友達関係も崩れてしまうのです。
世の中には、、楽をして儲けられるビジネスなどないということがどうしても分からない人がいますが、それは特殊な人達ではありません。
人間はなるべく楽をしようとする生き物だからです。
ところで、周囲から「今何をすれば儲かりますか?教えてください!」と言われることがあります。
そんな時、私は、「もし知っていたら、他人に教えるよりも先に自分でやって儲けてますよ。」とお答えすることにしています。
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