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効果が科学的に証明されつつあるマインドフルネス
最近、「マインドフルネス」に関心が高まっています。
マインドフルネスは元来、開放的でとらわれない心の状態を意味しています。
心配、恐れ、怒りなどといった心理的苦痛に対する、効果的な解毒剤とみなされています。
近年は、マインドフルネスの効果が科学的に証明されつつあります。
さまざまな脳機能画像研究で、マインドフルネスが脳の前部側頭葉、前頭前野、側頭頭頂接合部などを変化させていることが報告されているのです。
これらは、注意、情動調整、身体感覚、自己体験などと関連する領域です。
1日2時間、平均8.6年間にわたりマインドフルネスを実践していた人の脳のMRI画像では、内臓感覚に関与する右島前部皮質という部分が厚くなっていることもわかりました。
身体感覚への気づきが訓練されたためと考えられています。
腹痛や肥満にも効くマインドフルネス
いまやマインドフルネスは、臨床疾患のみならず、予防医学、教育、福祉など幅広い分野で活用され始めています。
緊張やストレスで便秘になったり、下痢になったりする過敏性腸症候群は食事療法によって治療しますが、最近ではマインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-based stress reduction:MBSR)の有効性が注目を集めています。
マインドフルネスは、肥満の抑制にも効果があるといわれています。
肥満患者がマインドフルネス瞑想やMBSRを行ったところ、体重が減少しました。
しかも、マインドフルネスを実践した肥満患者は、過食、抑うつ、ストレス、身体症状が同時に改善したと報告されています。
■マインドフルネスとは?
仏道修行が由来で寿命を延ばす可能性も
今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること。
そのことで
自分自身を知り、復元することができる奇跡のようなもの。
分散した心を瞬時に呼び戻して、元どおりの自分にもどす。ことができる
■MBSR(マインドフルネスストレス低減法)とは?
「今ここ」の気づきの促進、自分自身を取り巻く現実と感情の受容、心身のストレス反応やその他の障害への対処(セルフマネジメント)を学ぶ
・抑臥位での閉眼マインドフルネス
・座位で呼吸に注意を向けるマインドフルネス
・ヨガポーズの技法 など
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