目次
疲労を招く糖質の過剰摂取は避ける
糖質の過剰摂取は、疲れの原因のひとつです。
糖質には口に入れると甘く感じる単糖類のブドウ糖(グルコース)などだけではなく、甘く感じない多糖質のでんぷんなどもあります。
いずれも食後の血糖値を急激に上昇させます。
糖質の過剰摂取で血糖値が著しく上がると、それを下げるために膵臓から大量のインスリンが分泌されます。
すると血糖値は正常範囲以下まで急降下し、脳のブドウ糖の量も減ります。
この低血糖状態が自律神経の乱れを起こし、疲労感ややる気の喪失、集中力の低下、眠気を引き起こすのです。
他にも糖と水分の結合による、短期的な体重の増量が疲労を招きます。
糖質1グラムにつき3グラムの水を蓄えられるため、糖質を摂ると同時に水を蓄えることになるのです。
そしてそれがむくみとなって、倦怠感へとつながります。
カロリー制限VS糖質制限
いま、糖質制限の健康に与える効果が注目されています。
しかし、従来のカロリー制限派と糖質制限派の間で、その効果や弊害について、激しい論戦が繰り広げられています。
■カロリー制限派の主張
・学習機能の改善や認知症などの抑制に効果が認められる。
・5~10%程度のカロリー制限をするだけでも効果がです。
・糖質制限はカロリーも下げるから効果が出るにすぎない。
・高脂肪な糖質制限食は神経系への影響を引き起こす。
・カロリー摂取量が抑制されない場合、肥満が誘発される。
・糖質制限は血中の脂質増加により、心疾患のリスクが増える。
■糖質制限派の主張
・トレーニングを伴う糖質制限で徐脂肪体重=LBM(リーン・ボディー・マス)を減らさずに体重をコントロールできる。
・糖尿病予防に効果がある。
・抗酸化作用もあり、アンチエイジング効果が期待できる。
・血圧コントロールが良くなる。
・インスリン感受性の改善。
【徐脂肪体重=LBMとは】
ダイエットで減らしたくはない体の重要な部分の総重量のこと。
筋肉や骨、内臓などの総重量=全体重のうち体脂肪量を除いた残りの体重
糖質制限は体脂肪のみを減らすと考えられています。
食事の際は糖質の量に注意すべし
食後の血糖値上昇パターン
■糖質を摂る場合
・血糖値を急激に上げない低GI値(食後血糖値の上昇を示す指標)の食品を選ぶこと。
・過剰摂取にならないよに気をつけること。
コメントを残す