最新IT技術が休息を変える。
ビッグデータを駆使し、高い生存率を目指す。
病気になる前に病気を治す
ビックデータの力で「病気になる前に病気を治す」時代になろうとしています。
ビッグデータとは、ウェアラブルデバイスやスマホのアプリなど、多種多様なチャネルから得た大量の蓄積情報のことです。
医療分野ではその情報とAIの力を結集して、予防的な医学を実践できるようになりつつあります。
「ステージゼロメディスン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
今の時代、がんは早期発見(アーリーステージ)であれば、生存率は90%と言われています。
しかし進行した状態(レイトステージ)で見つかると、その確率が10%に下がってしまう。
このような病気に対して、早期発見のデバイスを作製し、疾患の啓蒙をすることで、、アーリーステージの前の段階(ステージゼロ)で見つけて、100%の生存率を目指すという考え方です
病気の原因には環境要因遺と遺伝要因がありますが、近年の研究は多くの疾患において、遺伝要因が大きく関与していることを明らかにしています。
遺伝子を網羅的に調べるキットで調べた結果をビッグデータと照らし合わせ、病気になりやすい遺伝子を持っていることがわかれば、発症する前に治療をすればいいのです。
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジェリーが、がんではない乳房を切除する手術を受けました。
彼女は検査を受け、乳がんになりやすい遺伝子を持っていることがわかったため、予防措置として両乳房の乳腺を切除したのです。
これこそまさに、ステージゼロメディスンを先取りしたものといえます。
ビッグデータで新薬開発
他に医療分野でビッグデータを役立てる方法として、新薬開発があります。
これまでの製薬会社は、新しい薬をつくるのに莫大な資金を投入する必要がありました。
薬を完成させ、とん挫し、失敗すると先行投資はそのまま負債になります。
もし、ビッグデータの力を借りることができれば、世界中から有効データを拾うことが可能になります。
成功率の高い新薬開発のノウハウが導き出せるはずです。
ビッグデータをうまく活用できれば、新薬開発は劇的に加速するでしょう。
効果が高い良質な薬がどんどん出てきて、世界中の人が病気になりにく、そして病気が治りやすい時代が、きっとやってくるのです。
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