釈尊の貴重な教え「四聖諦(ししょうたい)」
釈尊がその一生を通じて示されたのが、四聖諦という四つの真理です。
涅槃に入られる最後の夜、「お前たち、この四聖諦の法において疑いはないか。
疑いのある者は今のう内に訊ねるがよい。
わたしはもう長くお前たちと一緒には居られないぞ」と三たびくり返して申されました。
しかし、弟子たちはみな胸がつまって、誰も答えることができませんでした。
そこで長老のアヌルダが、みなを代表して答えたのです。
「たとい太陽が冷たくなるときが来ましても、月が熱くなる日がありましても、あなたのお示しになった『四聖諦の法』に疑いはありません。
永遠の真理として、私たちは信じております」と述べました。
釈尊は「それならみな静かにせよ。わしは涅槃に入るぞ」と仰せになって、永遠の眠りにつかれたのです。
釈尊の一生を貫かれた大切な考えが四聖諦なのです。
諦というのは、文字通りあきらめるということです。
諦めるという言葉は否定的、敗北的な感じを与えますが、そうではありません、はっきりとこういうものだと理解しなさいといることです。
「責めず、比べず、思い出さず、浜松医科大学名誉教授・高田明和」
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