【日常生活での努力目標である道諦(どうたい)には、八つの方法が】
では日常生活ではどのような努力をすればよいのでしょうか。
これを「道諦」といいます。
釈尊はそれには八つあるとし、これを「八正道(はっしょうどう)」と名づけられました。
それは、正見、正思惟(しい)、正語、正業、正命、正精進、正念、正定です。
正見とは正しい人生観をもつこと、偏見や迷信、独断にならないことです。
正思惟とは正しく思考することです。
正語とは嘘を言わない、人を貶(おとし)めることを言わない、他人の嫌いだと思うことを言わない、他人の噂を拡げないということです。
正業とは正しい行動です。
正命とは正しい生活の手段をもつこと、他人からものを奪い、他人を不幸にし、他人を無慈悲に使うような仕事をしないことです。
正精進は修行をなまけぬことです。
釈尊は苦行を禁じられました。
修行にも中庸が大事です。
毎日、少しずつでも修行し、続けることが大事です。
正念は何も思わぬこと。
正定は心が落ち着くことです。
※この内でもっとも大事なのは心のあり方です。
考えないこと、思い出さないことが大事で、その正しいやり方を本書で提案しているのです。
「責めず、比べず、思い出さず、浜松医科大学名誉教授・高田明和」
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