ヒューマンパワー555の温故知新教材シリーズ
不可能を信じず、失敗を恐れず : 商人の知恵に学ぼう!講師:養田実氏

養田実氏もSMIのヘビーユーザーの一人で経営哲学者です。
ジュポン化粧品本舗の故養田実社長です。
養田実氏は若いころ 柳亭痴楽師匠に弟子入りし落語家を目指した経歴の持ち主です。
この動画は見本用のショートバージョンです。フルバージョン60分版は下記のよりご注文ください。



生前の養田実氏は、日本全国のありとあらゆる企業の講演や社員教育をしておられ、その人脈は一部上場企業を始め芸能界やスポーツ界までおよんでいました。
一方、「マルチの帝王と言われた故養田実氏」という噂もあり。
この辺の由来は不透明です。

「三遊亭歌之介さんが掴んだ
人生を幸せにする笑いの力」
………………………………………

古典落語、
新作落語の両方をこなす一方で、
全国を講演会で飛び回り、
独特な笑いで多く人々に生きる希望を
与え続けている三遊亭歌之介さん。

本日は、そんな歌之介さんの
若き日の感動エピソードを
ご紹介させていただきます!

………………………………………

私は落語家として全国で講演活動などを
続けながら、ふと思うことがあります。
それは、笑いとは神様が人間だけに
プレゼントされた素晴らしい宝物
だということです。

笑いは人間関係を円滑にするだけでなく、
健康状態も促進する、人々が生きていく
上で欠かせない潤滑油といって
いいでしょう。

・  ・  ・  ・  ・

私が、笑いを交えながら人生や経営、
子育てなどについて、私なりの考えを
盛り込んだ、いまの落語や講演の
スタイルを確立したのは、遠縁に当たる
ジュポン化粧品本舗の故養田実社長です。

養田社長は若いころ、
柳亭痴楽師匠に弟子入りし、
落語家を目指した経歴の持ち主だけに、
私の気持ちをよく理解してもらい、

「これからの時代、落語だけで食べて
いくのは難しいから、半分は落語、
半分は講演にして企業を回ってみたら
どうか」

と、いろいろな経営者の異業種交流会
などに連れていってくださったのです。

・  ・  ・  ・  ・

養田社長から教わった
忘れられない話があります。

私が真打ちになったのは
昭和62年5月。
林家こぶ平さんと一緒の昇進でした。

真打ちが発表されると、
2人がいる部屋に一斉にマスコミが
押し寄せたのです。

ところが、フラッシュを浴びたのは
こぶ平さんだけ。
数メートル横に私がいたのですが、
どこの社も見向いてもくれませんでした。

考えてみれば、
こぶ平さんは正蔵、三平と続いた
サラブレッド、一方の私は、
いわば落語界には何の縁もない
田舎生まれ、田舎育ちの駄馬でした。

私はくやしくて涙を抑えられなくなって
走って外に飛び出し、電車に乗りました。
そこに偶然にも養田社長がいたのです。

「歌さん、浮かぬ顔をしてどうしたんだ」

と聞かれ、
私は理由を話しました。
すると養田社長はこう切り出した
のです。

「うさぎとかめの童話があるだろう。
うさぎは、どうしてのろまなかめに
負けたのか。言ってごらん」

私は答えました。

「うさぎにはいつでも勝てると油断が
あったのです。人生は油断をしては
いけないという戒めです」

養田社長は

「本当にそう思っていたのか。
零点の答えだ」

と語気を強めて、
静かにこのように話したのです。

「かめにとって相手はうさぎでも
ライオンでも何でもよかったはずだ。
なぜならかめは一遍も相手を
見ていないんだよ。
かめは旗の立っている頂上、
つまり人生の目標だけを見つめて
歩き続けた。

一方のうさぎはどうだ、
絶えずかめのことばかり気にして、
大切な人生の目標をたった一度も
考えることをしなかったんだよ。

君の人生目標は、
こぶ平君ではないはずだ。
賢いかめになって歩き続けなさい」

さらに養田社長は言葉を続けました。

「どんな急な坂道があっても
止まってはだめだよ。
苦しいときにはああ何と
有り難い急な坂道なんだ、
この坂道は俺を鍛えてくれている
ではないか、と感謝しなさい。
有り難いというのは難が有るから
有り難いんだよ」と。

私は社長のこの一言で迷いが
吹っ切れたのです。
そして、
自分の人生の目標に向かって
黙々と歩き続けよう、
と思ったのです。

・  ・  ・  ・  ・

講演の約1時間半から2時間は、
常にお客さまとの真剣勝負です。
そして冒頭で述べたように、
集まったお客さまに、
すべてを忘れて思いっきり笑ってもらい、
明日への英気を養ってもらう。

そして生きているということが
どれほど素晴らしく、
喜びに満ち溢れているかを
感じてもらう。

これが私のいまの目標です。
同時に、
そこで得られた人たちとの出会いは、
かけがえのない私の財産と
なっています。

・  ・  ・  ・  ・

一人から発せられた元気が
相手にも伝わり、いつの間にか、
それが大きな輪となって広がっていく。

こういう一隅を照らす生き方が
「笑売人」としての私の道であり、
目標でもあるのです。

………………………………………

「笑いと涙で人々の心を潤したい」
三遊亭歌之介
(落語家)

『致知』2001年11月号
特集「一隅を照らす」より

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

★☆『致知』のご購読はこちらから☆★
https://online.chichi.co.jp/

★☆月刊誌『致知』とは?☆★
http://www.chichi.co.jp/info

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-



スポンサーリンク