お釈迦様の「四聖諦」と呼ばれる教え「楽しく幸せに生きる究極の方法」
私は禅による心の統一法に関心があり、長い間、坐禅や呼吸法などを実践しています。
そのおかげで自分の人生の”山や谷”を乗り越えてこれたのです。
自分自身がもし、禅を知らなかったら今日の自分はないと思ってます。
禅のもっとも大切な教えは「不思善、不思悪」です。
つまり、よいことも悪いことも考えないということです。
人生において大きい問題ほど考えても解決できず、むしろ考えることで心が苦しく、不安になるだけです。
「死」、「人生の意味」、「幸福」、「生きがい」などは考えても結論の出ない問題です。
むしろ考えないことによって心の平静や幸福感が保てるのです。
しかし、考えないということは決して楽にできることではありません。
生まれてからずっと考えろ、覚えろという教育を受けてきて、今になって考えないようにせよといわれても、なかなかできるものでもありません。
こんなことを考えても仕方がないと思いながら考えてしますのが私たちです。
「人を恨むな」、「人と比べるな」といわれても恨んでしまい比べてしまいます。
しかし、なにも私たち現代人だけが悩んでいたわけでもなく、おそらく人類が意識をもってからずっとこの問題を抱えてきたことと思います。
この問題を解決するには、「責めず、比べず、思い出さず」ということが重要なポイントになるのです。
さて、「こんなことは考えても仕方がない」と思いながらも考え、苦しんできたのが私たちの先祖であったのですが、仏教の開祖である釈尊(お釈迦様)はこの悩みの根源に目を向けました。
そして、生きる上でもっとも重要な法則を見つけられたのです。
それは「四聖諦(ししょうたい)」と呼ばれる教えです。
「責めず、比べず、思い出さず、浜松医科大学名誉教授・高田明和」
コメントを残す